大好きで大好きで大好きで堪らなくて殺したい程憎んでて怨んでて羨んで恨んでて大嫌いな貴方へ。

私と僕とうち、私達が大好きで大好きで大好きで堪らなくて殺したい程憎んでて怨んでて羨んで恨んでて大嫌いな貴方へ。

私達は貴方達が大好きで、大好きで堪らないんです。

でもね、貴方達には沢山の逃げ場があるのにどうしてそれを使わないのですか?
貴方達なら一緒に笑って泣いて助けてくれる人達が一杯いるじゃないか。
どうして私達と同じポジションの人達なら他にも居るのに、

私達の愛を求めるの?

欲張りね。貴方達、皆。

私達は必死に一つの愛を得ようとしてるのに
幾らでも持ってる貴方達が私達の愛が欲しいのは何故?

教えて。ねぇ、教えてよ。

私達は菊に迷惑なんて掛けたくないの。
こんなイカレタ私達を好きだと言ってくれる菊を大事にしていたいの。
出来れば醜い私達なんて見せたくないの。
でも、出来ないの。

醜い私達を見てまでもそれが私達だと言ってくれる菊に捨てられたくないから。
こんな酷い私達を選んでくれる菊を愛してるの。

でも、貴方達は私達を何時までも夢に浸からせてくれないの。
まるで私達を嘲笑うかのように、
私達を、*しに来るんでしょ?
笑顔で
「ほら、ここが貴方の居場所なの。ここが貴方の現実なの。何時までも夢を見ていないで戻っておいで。」って
言われてる気分。
そんな事私達が一番知ってる。
誰よりも菊の傍にいちゃいけないの位、判ってる。

貴方達が大嫌い。
叫べば助けてくれる人達が一杯いるのに。
叫んでも許されるのに。

私達に無い物ばかり持ってる癖に。
貴方達が持っていなかったらこぞって欲しがるんでしょう?

だったら代わりに頂戴よ。
私達に。
貴方達の持ってる物。全部。
私達の持ってる物全部あげるから。

要らないの。こんな物。
使えないガラクタばかり。
一番になれない物ばかり。

幾らでもあげるわ。
愛でも才能でも感性でも感情でも一番でも存在でも私達の持ってる全て。

だから、代わりに頂戴。
全部あげるから。
全部頂戴。私達に。

私達の周りに何人私達を判ってくれる人が居ると思う?

貴方の、貴方達の周りには沢山いるでしょう。
だって貴方達はいつだって中心だもの。
皆の。

ごめんね。
私達みたいな狂人はね、
貴方達みたいな幸せ者の気持ちなんて判らないの。

めだかボックス球磨川率いる過負荷は、
充分、幸せ者さ。
あの中で可哀相な不幸な人なんて存在してない。

いい?本当に可哀相な奴はね、
死んだって直ぐ過去の人になる奴。
居たって気付かれない奴。
存在を、忘れられる奴。
そんな奴ら。

だから沢山の友達が出来た球磨川はもう只の人。
沢山の仲間が出来ためだかちゃんはただの凄い人。

報われない善吉が堕ちれば良かったのに。
壊れて崩れて退場すれば良かったのに。
主人公になんてならなくて良かったのに。
主人公になったらもう私達とは相容れない。
光と闇。
闇側の人間なんて幾ら居るんだろうね。

この世の大半は光の人間さ。
誰かに必要とされている人。

私達は違う。
菊が死んだらそこで終わり。

だから菊はこんな奴と居ちゃいけない。
依存するしか出来ない私達と居ちゃいけない。



終わるね。





家族なんて「血の繋がった赤の他人」
邪魔なだけ。